腸内細菌がもたらすメリット

丈夫で若々しい体を保つためには、正常な腸の働きを維持することが大切です。

ここでは、腸の中の環境を整えるメリットに触れる前に、食べた物が便に変わって体の外へ排出されるなどの大腸の働きをおさらいます。

詳しい内容を知ると、より健康でうつくしい体に変わる努力にも磨きをかけられます。

腸内環境は主に大腸の働きを指しています。

食事をすると食べた物は食道を通り、胃と腸に送られます。

分泌される消化酵素により、食べた物に含まれる栄養分が分解されて、体が吸収します。

大腸に届いた食べ物は栄養が吸収されても、まだ水分が残ってるため、大腸から体の外へ排出されるまでの間に、水分が搾り取られて硬くまとまった便に代えるのです。

ただし、正しい働きによって排出されるためには腸内に存在する細菌の存在が欠かせません。

つまり、腸内細菌の働きをコントロールできると、腸内の環境が整って、体の外側に現れるメリットが得られます。

善玉菌がもたらすメリット

大腸には、「腸内フローラ」と呼ばれる細菌が生息しています。100種類以上、100兆個の細胞が腸の壁を花畑のように覆いつくしていることから「腸内フローラ」と名づけられました。

種類は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分かれます。

この3種類が善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7の割合でバランスよく腸内に存在していることが、丈夫な体や美しい肌、体の動きに良い影響を与えます。

腸内環境を正常に保つと、生活に支障をきたす「お腹を下す」「排便の不調」などの腸内の不調が解消され、肌荒れ・便臭・気分の落ち込みなどが起こりにくくなることは、過ごしやすい日常を送るためのメリットです。

このほかにも腸内環境を改善することで病気にかかりにくい体が作れ、疲れにくく、死に至る病気にかかるリスクを減らすなどのメリットも得られます。

悪玉菌を減らすことで得られるメリット

腸内に便が溜まる乱れた腸内環境では、健康に悪い影響を与える悪玉菌が増えてしまいます。

たとえば、悪玉菌が増えた腸内では皮下脂肪と内臓脂肪を増やす環境が作られます。

毒素を含んだエネルギーが環境の悪い腸内から吸収し、血液へと運びます。

しかし、細胞は汚い血液から栄養を取り込めないため、より多くの食べ物を摂取しなくてはなりません。

細胞に使われない栄養が、皮下脂肪と内臓脂肪に貯まることで、太りやすい体質が出来上がります。

また、有害物質(毒素)が血液によって全身へ運ばれると原因が特定できない不定愁訴に見舞われます。

慢性的に体の冷えが続く、肩が凝る、頭痛が続くなど体の不調を招きます。

さらに、腸内には細菌とウィルスから身を守る免疫機能と深く関わり、悪化した腸内の状態が続くと細菌に感染しやすく、口内炎など細菌に感染して起こる病気にかかりやすい体になってしまいます。

腸は第二の脳と呼ばれ、感覚・運動を支配する迷走神経とも密接な関わりがあります。

腸の環境が悪いと脳にも悪影響が伝わり、うつ病などの精神の落ち込みも引き起こします。

このように、強く若々しい体を目指すには、悪玉菌の数を減らす必要があります。

つまり、腸内を整えていれば、自分の心がけ次第で健康と精神状態を保つことができます。

腸内環境が悪くなってしまうと最悪の場合、大腸がんの発生も誘発します。

よりよい腸内環境を保つためには適切な対策を取ることが大切です。

腸内細菌のバランスを整える食事

日和見菌を味方につけて、腸内の善玉菌を増やすと細菌のバランスが整います。

日和見菌を増やすには、食物繊維とオリゴ糖を含む食べ物が最適です。

食物繊維を含む食材は果物や海藻、豆類にイモなどです。

オリゴ糖を含む食材は、ゴボウや玉ねぎ、納豆、はちみつなどが挙げられます。

あまり知られていない食品ではきな粉にも、多くのオリゴ糖が含まれています。

野菜だけで摂取することが難しい場合は、飲み物にきな粉を混ぜたり、料理に使ったりすることで毎日体の中へ取り入れることが可能です。

また、善玉菌の栄養になる食べ物を摂取することも細菌のバランス維持に貢献してくれます。

乳酸菌を含んだヨーグルト・キムチ・漬物・ピクルス・発酵バター・乳酸菌飲料、納豆・味噌・チーズ・などの発酵食品が善玉菌が増えるための栄養を持った食品です。

善玉菌を増やす食べ物を摂取することと並行して、善玉菌が好む食べ物を選んで食べると、善玉菌を効率よく増やせます。

ときには、ジャンクフードなどの脂と肉が多い食事を摂りたくなるでしょう。

それでも、食事の内容は食物繊維、オリゴ糖、乳酸菌を含む食品と発酵食品を積極的に食べてください。

健康と美容を保つには、善玉菌が含まれた食べ物と善玉菌が好む食べ物を選んで食事に取り入れましょう。

食物繊維を摂る場合は、水に溶ける水溶性繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の両方を摂取してください。

善玉菌を増やすにはどちらの繊維も必要です。

水溶性食物繊維は腸内で分解されやすく、不溶性食物繊維はあまり使われないまま体の外へ排出されます。

また、不溶性食物繊維は水分を含んで膨らむ性質があり、排便を促します。

食物繊維は水溶性:不溶性=1:2の割合で摂取をしましょう。

便が腸の中で滞留せずに食物繊維からも適度な栄養も取り込めます。

大腸は栄養を吸収するほかにも多くの機能が備わっている大切な体の器官です。

腸内の環境を正常に保つことで得られるメリットを活かし、病気に負けない強い体とうつくしい肌を維持しましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする